若き人類学者・中沢新一は秘教の地へと向かう。恩師ケツン先生から得た知恵は、やがて独自の思想の構築へとつながり、「精神そのもの」へと導いていく-。人類の心の「普遍的構造」を伝える。『新潮』連載に加筆修正。